人生暇つぶし

恩師である教授の口癖。人生暇つぶし。学問暇つぶし。

葉脈

 どうして線引きをするのか。そうやって括られると、私は死ねと言われている気がする。若者は何歳まで、と制限をする。高齢者は何歳から、と制限をする。学生は何歳から何歳まで。学歴は◯◯大学以上でないとダメ。資格を持っていないとダメ。

 小学生のときに小学生ができなくて、中学生のときに中学生ができなかった。高校生のときは少しだけ高校生ができた気がするけれど、大学生になったらまた大学生ができなくなった。「普通に」すごすことができない。普通に学校に通って、普通に友人と遊んで、普通に何かに打ち込んで。そんなことができなかった。与えられたその瞬間にそのことをできなければ、そのあとにそれはやってはいけないのか。権利は剥奪されなければならないのか。

 よくわからないうちに、いわゆる大人というものの年齢になった。それでも、大人になったなあとは思えない。だって、生きる術もきちんと身につけていないし、常識といわれることもよく知らないし、そもそも昔の自分が今の自分を尊敬できるかといったら、それはない。でも、周りにいる大人で、尊敬できる人はほとんどいない。大人ってなんだ。

 括ると安心するのか。脅かされない空間をつくれるのか。他人をむやみやたらに排除した空間は、裸の王様の第一歩ではないのか。

 傲慢な人たち。「自分たちは誰々のために頑張っている」という傲慢な人たち。いくら肩書きを積み上げようとも、そうすればそうするほど、その誰々とやらは、あなたたちを神格化するか敵視するかの二極化になるだけだ。手を差し伸べようとした誰々を、あなたたちの手で首を締め上げてゆく。それに気づかない限り、虚しい馴れ合いが続くだけだ。

 人が生きること、それは何人たりとも侵害してはならない。あなたの自己満足は誰かを殺す。