人生暇つぶし

恩師である教授の口癖。人生暇つぶし。学問暇つぶし。

何が正しいだとか、何が正しくないだとか、そういうことはいろいろとあるんだけれども、疲れてしまった。考えることが億劫だ。全速力で走り続けることなんてできないのだ。求められようとも、心は折れてしまった。
必要なことができなくなると、生きる意味がわからなくなる。ただひたすら雨音を聞いて、身体を塞ぐだけの生物。そこには意志などなく、役目もない。責任も全うせず、死にゆくだけ。屍と変わらない。
自分がこうしている間に、あの子は一抜け輝いた。あの子ははたまた崇められた。あの子は努めて褒められた。自分は何もしていない。
同族嫌悪の魑魅魍魎だから、馴れ合いすらも受け入れられず、寂しがるくせに孤立してゆく。羨ましいだけなのに、それすらも表現できない赤子以下の能力の乏しさ。特別でないことはもう嫌という程自覚したのに。上にも下にも入りきることができない。ありふれた生物。一人が一億いるのではなく、一億人の中の一人にすぎない。個人ではなく、コマなのだ。
雨が降っている間だけは許してほしい。人間でいてもいいじゃないか。全身から出る膿を出し切ったら、またやり直せるのかな。目を覚ますたびに滲出液の臭いがする。あと何度繰り返せば、空っぽになれるのだろうか。