人生暇つぶし

恩師である教授の口癖。人生暇つぶし。学問暇つぶし。

去る者追わず

 寒くなってきたからなのか何なのか、最近とても悲しい気持ちになります。私は今暮らしている場所が本当に嫌で嫌でしょうがないまま5年間過ごしてきたのですが、この半年間で多くの人に出会って多くの催し物に参加して、そうしたらどんどん毎日が楽しくなってきてしまって。5年間はつらいことも多く、特に昨年度は学部の友人もほとんど卒業してしまったのでどうにも孤独で仕方がありませんでした。大学院を辞めてもいいと思う程にはつらかったのですが、なんとなく3月になって就職活動が始まってしまって、それならば大学を利用して就職先が決まったら辞めようと思っていたりもしました。見つからなかったらその日暮らしで、資金が尽きたら死んでしまえばいいのだと思ったりもしました。自分は無価値で無力だから。それなのになぜか今、そのままここにいます。あなた前興味あるって言っていましたよね、と声をかけていただいて健康づくりのシステムに関わるようになり、それが地域に根ざしているものですから、大嫌いなこの場所について知らねばなるまいと足を向けてみて。そうしたらなんだ、今はここから離れたくないとすら思っているのです。楽しい人がいて、楽しいことがあって、私を認めてくれる人がいて、私を応援してくれる人がいます。そんなはずではなかったのに、います。私にはやりたいことが実はたくさんあって、その多くがほとんどの人にとっては意味のないもの、無駄なものかもしれませんが、それでもそれを面白いと言ってくれる人、必要だと言ってくれる人がいます。あと1年、あと半年でも早くそれに気づいていたら、私はこの地に留まったのだろうなと思います。ここにいる時間があとほんの僅かであることが、とても寂しいです。次の地で、私はこんなふうに過ごせるのでしょうか。私は基本的に人が好きだから、口下手で人見知りなので上手く話せないけれど、人の話を聞くのが楽しいのです。会話というものは一人でできませんから、誰かがいないと。離れる寂しさと、新たな場所に根ざすことの不安が一斉に大きくなってしまったのでした。私にもやれることはあるのだと先生と話しながら感じたのですが、話せば話すほど私はここを去るのだという意識が強くなって、またなんだか急に円の外で一人佇んでいるような、そんな気持ちでいっぱいいっぱいになってしまうのでした。