人生暇つぶし

恩師である教授の口癖。人生暇つぶし。学問暇つぶし。

高度技術社会に付随する変化に関して

 つぎはぎだらけの曖昧な知識で語ることをお許しください。車の自動運転技術が確立したら世の中はどうなるのか、という問いを頂きましたので、答えになるかはわかりませんが、現時点で感じていることを書き出してみたいと思います。

 自動運転技術の確立によって全運転者が自動運転に切り替えるとは思いませんが、喫煙が当たり前だった時代から禁煙推進社会に切り替わったように、手動運転派が煙たがられるようになる可能性はあります。しかし、自動運転確立と同時もしくはその前後にITS(高度道路交通システム)も全国規模になるでしょうから、車車間協調システムなどによって速度も出せなくなると思うのです。そのため、乗用車として使われる一方で、バイクのような楽しみ方を車でする人も現れるのではないかなと。公共交通機関もリニアなどの開発は進むでしょうし、それと並行してJRも私鉄も線を伸ばしたり本数を増やしたりはするでしょうね(地元で実際に行われています)。低炭素社会の推進に関連して、熱可塑性CFRPによる軽量化かつ大量生産の見込みがついたこと、さらに水素の油からの抽出技術が出てきたことなどから、水素スタンドの立地やコストの問題はあれどもいずれトヨタのミライなどの燃料電池自動車が量産されるかと思います。水素社会に転換してゆく可能性は大いにあり得るのですが、結局一つのものに依存するのは上手くいかないのでまた新しいエネルギーを模索することになる気がします。水素はそうそう枯渇はしないでしょうが。したら人間も一緒に死ぬよね。再生可能エネルギーとして風力や地熱に加えて海にも着手してゆく企業は増えると思いますが、領土問題とかなんとかいろいろ大変そうな気もします。私は平和ボケしているので、国交に関してはさっぱりわかりません。ただ、いろいろと牽制しあっているので、一強他弱にはならないのではないかな。甘いのかな。中国も一時ものすごい躍進をしていたけれど、さっぱりわかっていない身からするといろいろとボロが出てきているように思うのですがそうではないのかな。まあ核戦争になったならどうしようもないのですが。あ、こないだのロシア訪問の共同記者会見は、ニュース見て思わず岸田外相と同じ顔しました。

 高齢社会はまだまだ続くと思います。高齢者の買い物の問題なども自動運転技術で解消する部分はもちろんあると思うのですが、車が当たり前になるということは筋力低下が悪化するので介護問題も増加しそうですね。よく低炭素社会のモデルとして、人が集まる場所が地域にできて活性化、といったものを見かけますが、あまりそのイメージがわきません。結局労働の問題が解決しない限りは生活に余裕もできないので、イラストに描かれるようなクリーンでハッピーな社会にはならないと思います。その労働に関してなのですが、工場技術の機械化はさらに進みます。技術の発展自体は知識の集積ですから素晴らしいことだと思いますが、雇用から溢れる人は出てきますよね。例えば(そうそうないとは思いますが)自動車工場が全機械化したとして、職がないことはないと思います。身近なところでは、介護業界はまだまだ人材不足です。介護業界にも技術は入ってきていて、将来的にはロボットに介護を、という意見もありますが、私はそこは置き換わらないのではないかと考えています。不気味の谷を(故意に)越えてしまったら、もはや人間が人間である必要性がほとんどないような気がするのです。なお、手遅れであるように思うのですが、在宅医療・介護が推進され始めたので、在宅介護の必要性は増加します。そこにもまた労働やダブルケア(ないし少子化)の問題が絡んでくるのですが、一旦被介護者の自立を放棄したら、再度自立を促すのはかなり難しいと思います。寝たきりの高齢者の(本意かわからない)とりあえずの延命、それにかかる介護者の精神・身体・金銭的負担、そこから想定されるのは貧困の悪化、からの共倒れでしょうか。年々家制度が崩壊しており、感覚としては残れどもはや制度は機能していないのでそれに応じた労働モデルを構築する必要があって、それには税金の体制を変えなきゃいけないのではと思います。護送船団方式少子化にそぐわないので、方式を見直さないまま企業を優遇するような税金体制にしてもあまり意味はないというか、貧困は悪化すると思うのです。配偶者控除の話も、壁撤廃で助かるのは貧困家庭ではないような気がしていて。3号被保険者はちらっと見た感じでは廃止でいいと思うのですが、貧困家庭は壁撤廃関係なくもう働いているだろうし、じゃあどうするかというと子ども手当必要でないかなというところです。ただ、機能不全家族はますます増えるんだろうな。規制も一緒に。まあ機械化が徹底的に進むならば公務員のお仕事もだいぶ機械化できると思うので(全廃はさすがにないと思う)、ベーシックインカム導入でどうでしょう。そうしたら雇用の問題も働きたい人が働けばいい、になるような。芸術系の活動もしやすくなるし。みんながみんな無理に消費社会に適合しなくていいし。モノは既に飽和状態だと思うのです。でもベーシックインカム導入するとインフラや医療が崩壊するのだろうか。

 構造がおかしいままで技術に身を任せれば、(一部の人以外は)まあ不幸になるだろうなという印象です。技術を生み出す人と享受する人には大きな格差ができて、享受側は新しい刺激によってまた二分され、自分のような常に享受する側の人間はどんどん頭を使わなくなりそう。私はすでに使わなくなってきているのですが。

 書き出すと全然まとまっていないことがよくわかります。答えになっていないですね、ただこんな感じで今は思っています、というところです。お粗末様です。