人生暇つぶし

恩師である教授の口癖。人生暇つぶし。学問暇つぶし。

視点

今晩は台風の中、先生とドライブしてきました。トラックからの水しぶきを受けながらの車両追い越しは非常に怖いですね。

 

さて、こちらの記事を読みました。

careersupli.jp

この中で紹介されていた、『「超」文章法』(野口悠紀著)と「伝わる・揺さぶる!文章を書く」(山田ズーニー著)の二冊を読んでみました。後者は著者の講義を受けたときに読んでいたので、そのときに話したことを思い出しながら、再度読みました。

どちらの本も、「メッセージ(=伝えたいこと)」を重要視している点では共通です。それぞれにおいて特に共感したのは、前者では、

専門にとどまれば、専門外の人にメッセージを送ることはできない。 自分の専門や経験を土台として他の問題を見ることができるかどうか

という部分。後者では、

自分にとって切実なことは何か

という言葉でした。

どちらの本にも基礎知識から応用のテクニックまで、わかりやすく記載されています。どちらも文章を書くための本ではあるのですが、アプローチの仕方が全く異なっているので興味深いです。

野口さんは、この本は自分自身が文章を振り返るためのマニュアルである、と記しています。たしかにその通りで、文章を書くための道具が一通り揃っています。既に文章を書かれている方、とりわけ作家やライターとして活動されている方に向けた印象があります。

それと比較して、ズーニーさんのほうは、本を読むと、心がえぐられるような感覚に陥ります。それはおそらく、まさしく題字のとおりなのですが、ズーニーさんが心を揺さぶることを意識して書いているからだと思います。 文章に感情がどっしりと乗っているかのように、私の心臓をひっぱるのです。こちらは、書くことにさして興味がない、もしくは、書かないといけないけれど書き方がわからない、そんな方々に向いているでしょう。

どちらの本も非常に有益だと思います。「文章を書くための手助け」というメッセージは同じです。ただ、その切り口が違うというだけで。

私は本のタイトルを読むのが好きです。その次に目次。本文はわりと読み飛ばします。読みやすいなあと思う人の文章は、タイトルのつけ方がとても上手いです。目を惹くというか。論文形式のものは、タイトルにメッセージが凝縮されています。タイトルに著者の感情が詰まっている。だから読んでて楽しいのだろうと思います。逆に小説はタイトルが比較的抽象化されていて、謎解きをするように本文を読み進めます。論文と小説、理系と文系、演繹と帰納は共通した関係性があると思うのですが、それに関してはまたいずれ(こういう終わり方は「逃げ」だからだめです、って書いてあった)。